文部科学省『多様な新ニーズに対応する「がん専門医療人材(がんプロフェッショナル)」養成プラン』採択事業

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参加13大学

参加13大学からのご挨拶

筑波大学

学長<br />
永田 恭介
学長
永田 恭介

 Society 5.0 の実現に向けて社会が大きく変わろうとしている中、がん医療を取り巻く環境も想像以上のスピードで変化しています。高齢人口が急速に増加していく今後、高齢がん患者への適切な癌治療の在り方については医療界だけではなく、社会全体で議論し舵取りをしていかなければなりません。同時に、減少していく若者の健康を守る方策についても、成熟した社会ならではの対応が求められています。若年がん患者の命さえ助ければ良いというこれまでのがん医療から、健常者と同等の質を保った社会生活が保証される医療とそれを活かす社会のあり方を考えていくことが重要です。若年がん患者がもつ固有の課題、たとえば癌治療を受けた後に安心して子供をもうけることができるシステム(妊孕性温存問題)を医学的・社会的に整備していくことは喫緊の課題の一つです。

 2003年に32億塩基対のヒト遺伝子が完全に解読された業績は、世界中の研究者が10年以上の年月をかけて成し遂げた成果でした。そして、2010年に開発された次世代シークエンサーは、1日でヒト遺伝子を解析することを可能にしました。現在は一度に60人分の遺伝子を解析できるシークエンサーまで開発されてきています。それにより、個々のがん患者の遺伝子変異を全て解析して、それに応じてオーダーメードのがん治療を提供する"がんゲノム医療"という概念が出現しました。これからのがん医療は、このような科学の進歩を、実際の患者に効果のある形で届けることを可能にすることができます。

 従来の大学は、ややもすれば狭い専門領域に閉じこもり、教育・研究の両面において固定化を招き、現実の社会から遊離しがちでした。私たち筑波大学は、この点を反省し、あらゆる意味で国内的にも国際的にも開かれた大学であることを基本的な理念の一つとしています。「多様な新ニーズがんプロ」は、教育活動の形態として、日本における開かれた大学教育のあり方を先進的に示す役割を担っていると考えます。大学の壁を越え、学部の壁を越えて協調的に連携し、資源を有効活用、かつお互いに補足し合いながら、がんゲノム医療進展を掴み、小児・若年がん、高齢がん患者の医療に資するがん専門家を有効に養成する新たなシステムです。さらに、社会も、国も注目しているグローバル社会で活躍する人材育成についても、我々の拠点からの積極的な情報発信を期待しています。

 筑波大学では、学術情報メディアセンターの中に設置した教育クラウド室が、このがんプロ事業のプラットホームとなるe-learningシステムを全面的にサポートして参ります。今回参加いただく関東13大学、そして全国60以上の大学と連携し、がん医療にかかわる医師、看護師、ゲノム研究者など様々な職種に対するこれまでにない新しい優れた教育システムを作り上げ、その中で優れた人材が数多く養成されることを心から期待しています。

千葉大学

医学研究院長<br />
免疫発生学教授<br />
中山 俊憲
医学研究院長
免疫発生学教授
中山 俊憲
大学院医学研究院 <br />
先端化学療法学教授<br />
滝口 裕一<br />
<コーディネーター>
大学院医学研究院
先端化学療法学教授
滝口 裕一
<コーディネーター>

文部科学省事業「多様な新ニーズに対応するがん専門医療人材(がんプロフェッショナル)養成プラン」に、私たち13大学による「関東がん専門医療人養成拠点」が採択され、千葉大学もこの拠点において活躍する機会をいただきました。ともに事業計画を作成し、採択までご尽力をいただいた主管校の筑波大学をはじめとする拠点内大学の皆様に深く感謝申し上げます。千葉大学は2007年度に始まった「がんプロフェッショナル養成プラン」の4大学コンソーシアムにおいてがん専門医・専門看護師・専門薬剤師などのがん専門人材育成に取り組み、ここで育成された人材を迎えて2012年度からの「がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン」の8大学コンソーシアムではさらなるプロジェクトを発展させて参りました。これら10年間の取り組みにより、コンソーシアムの各施設では高度な領域横断的がんチーム医療体制が確立され、ここで育成された多くのがん専門家達が現在地域の医療機関で活躍していることこそ、これまでの事業の大きな成果であると自負しております。
 一方、この10年間におけるがん医療の進歩と環境の変化はがん専門家に新たな課題をも提供して参りました。今年度から始まった「関東がん専門医療人養成拠点」では、それら課題の中から、がんゲノム医療、小児・AYA世代がん医療(希少がんを含む)、ライフステージに応じたがん医療の3つを大きな基本柱として捉え、患者・家族・国民のさらなる多様なニーズに対応できる専門家育成を含む事業に取り組むこととなりました。医学知識は専門家のみに独占されるものではなく、医療技術は医療者側から一方的に提供されるだけであってはなりません。今回の事業では上記3本柱の推進とともに、がん予防の普及、がん教育を通じた国民への知識・知見の普及啓発なども一層重視して取り組みます。
 申すまでもなく、こうした取り組みは第3期がん対策推進基本計画(2017年10月24日閣議決定)をアカデミアが強力に推進する原動力のひとつとなるものです。私たち13大学による「関東がん専門医療人養成拠点」事業の推進を通じ、一刻も早く患者・家族を難治性がんの負荷から解放し、国民のさらなる健康と福祉に貢献すべく、全力で努力することをお約束致します。

群馬大学

医学系研究科長<br />
石崎 泰樹
医学系研究科長
石崎 泰樹
病態腫瘍薬理学講座教授<br />
西山 正彦<br />
<コーディネーター><br />
 
病態腫瘍薬理学講座教授
西山 正彦
<コーディネーター>
 

 この度、文部科学省の”多様な新ニーズに対応する「がん専門医療人材(がんプロフェッショナル)」養成プラン”に採択され、筑波大学、千葉大学、群馬大学、日本医科大学、獨協医科大学、埼玉医科大学、茨城県立医療大学、群馬県立県民健康科学大学、東京慈恵会医科大学、上智大学、星薬科大学、昭和大学、お茶水女子大学の計13大学からなる「関東がん専門医療人養成拠点」のプログラムが開始されることとなりました。
 本邦のがん対策は、現在、平成19年施行のがん対策基本法にのっとり、5年ごとに策定されるがん対策基本計画によって推進されております。この間、がん医療は急速な進歩をとげ、今年度開始の第3期基本計画では、ゲノム医療の実用化に向けた取組の加速化、小児がん及び希少がん対策、AYA(Adolescent and Young Adult)世代や高齢者等のライフステージに応じたがん対策のほか、緩和ケアに関する教育の推進等、が新たに求められています。  
「関東がん専門医療人養成拠点」事業は、これらのニーズに対応し、がんゲノム医療、小児・AYA・希少がん、ライフステージサポートの専門医療人の養成を目指すものです。群馬大学では、これら3養成コースを特別コースとして大学院に新設し、がんゲノム医療人養成のリーダー校として「関東がん専門医療人養成拠点」事業を支えるべく、e-learning科目の速やかな開講やゲノム医療に関する国際シンポジウムや実践セミナーの年度内開催を目指して活動を開始しております。
 これまで、群馬大学は、平成19年度に開始された文部科学省がんプロフェッショナル養成プランでは「北関東域連携がん先進医療人材育成プラン」を主宰し、 平成24年(2012年)度からのがんプロフェッショナル養成基盤推進プランでは「国際協力型がん臨床指導者養成拠点」事業に参加させていただいてまいりました。これらの経験に加え、e-learningを利用した教育システムの充実と活用、多職種の医療人によるがん治療チーム形成等、多くのことを学ばせて頂きながら、新たな社会ニーズに応えるべく、本事業を鋭意推進してまいりたいと考えております。従来にない教育領域ゆえ、様々な課題に直面することになるかと存じます。なにとぞよろしくご指導、ご協力賜りますようお願い申し上げます。

日本医科大学

学長<br />
弦間 昭彦
学長
弦間 昭彦

今、がん治療は大きく変わりつつあります。
近年の分子生物学の進歩により、「分子標的治療」という癌で変化している分子、弱点といえる標的をピンポイントで攻撃する個別化治療がスピード感のある進歩を遂げてきました。

今なお、その進歩は止まるところを知らない状況が続いています。そして、新たに、免疫チェックポイント阻害薬の開発により、自己の免疫力を生かし、長期の効果継続を成し遂げる治療が実現し、その適切な治療シークエンスが模索されています。また、人工知能、ビックデータ、ロボット、仮想空間などのテクノロジーの進歩が加速し始め、診断や局所治療の分野も大きく動き始めました。
 このような状況から、癌治療をめぐる環境は、技術の進歩とともに、患者、家族、社会を巻き込んだ人々の関係の変化をもたらしています。その変化に対応出来る人材の育成が必要となってきました。日本医科大学は、その状況の変化に対応し、筑波大学、千葉大学、群馬大学、日本医科大学、獨協医科大学、埼玉医科大学、茨城県立医療大学、群馬県立県民健康科学大学、東京慈恵会医科大学、上智大学、星薬科大学、昭和大学、お茶の水女子大学と協働、「多様な新ニーズに対応する「がん専門医療人材(がんプロフェッショナル)」養成プラン事業」を、文部科学省事業「がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン」として始めています。

このプランでは、がんゲノム医療人養成医学研究コース 2)小児・AYA・希少がん専門医療人養成医学研究コース 3)包括的ライフステージサポート医療人養成医学研究コースなどの、上記の大学に共通した履修コースを立ち上げるとともに、日本医科大学独自のテクノロジーの新たな進展に即したコースを用意しています。テクノロジーの活用の先にあるものは、普遍的な医療人の「心」であることを意識し、「テクノロジー」と「心」の両面からの人材育成を進めています。

日本医科大学の文部科学省事業「がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン」が、筑波大学、千葉大学、群馬大学、日本医科大学、獨協医科大学、埼玉医科大学、茨城県立医療大学、群馬県立県民健康科学大学、東京慈恵会医科大学、上智大学、星薬科大学、昭和大学による「多様な新ニーズに対応する「がん専門医療人材(がんプロフェッショナル)」養成プラン事業」として、平成29年度より始まりました。
がんは、我が国の死因第一位の疾患であり、生涯のうちに約2人に1人が、がんにかかると言われており、その克服は医学・医療上重大な問題となっています。最新の医学研究の成果を基盤として、社会とも深く連携したがん対策が求められています。新たなニーズとして、がん診療におけるゲノム医学の応用、小児がんや希少がん対策、思春期・若年成人(Adolescent and Young Adult, AYA)世代のがん対策、ライフステージに応じたがん対策などが求められています。

本学大学院では、27年度より、1)がんゲノム医療人養成医学研究コース 2)小児・AYA・希少がん専門医療人養成医学研究コース 3)包括的ライフステージサポート医療人養成医学研究コース の3つの履修コースを設置し、大学院分野を越えた横断的ながんに関連する知識・技能を教授し人材の育成を行っています。これらの分野は専門家あるいは教育リソースが少ないといわれていますが、平成24度から28年度にかけて「がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン:国際協力型 がん臨床指導者 養成拠点」事業で構築したe-learningクラウドによる授業互換教育システムを活用して、関東がんプロ拠点だけではなく全国がんプロ拠点に参加する他大学との連携することで、講義内容の充実をはかっていきます。

本学は平成28年度から、学問分野を超えて高度化・多様化する医療動向を見据えた体系的かつ実践的な大学院教育を推進するために、3つの研究領域からなる1専攻に大学院を再編しました。がん医療に携わる医療人として、最新の学術に裏づけられながらも科学を偏重することなく、がん患者の生活の質を意識したTeam Oncologyを推進できるがん医療人を養成するべく、参加大学とともに尽力したいと思います。この取り組みは、本学の教育理念である「愛と研究心を有する質の高い医師、医学者の育成」を実践することであり、その結果として、教育、研究および診療を通して社会に貢献する医科大学の使命の一端を果たして参りたいと考えております。

大学院医学研究科長<br />
鈴木 秀典<br />
<コーディネーター>
大学院医学研究科長
鈴木 秀典
<コーディネーター>

日本医科大学の文部科学省事業「がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン」が、筑波大学、千葉大学、群馬大学、日本医科大学、獨協医科大学、埼玉医科大学、茨城県立医療大学、群馬県立県民健康科学大学、東京慈恵会医科大学、上智大学、星薬科大学、昭和大学、お茶の水女子大学による「多様な新ニーズに対応する「がん専門医療人材(がんプロフェッショナル)」養成プラン事業」として、平成29年度より始まりました。
がんは、我が国の死因第一位の疾患であり、生涯のうちに約2人に1人が、がんにかかると言われており、その克服は医学・医療上重大な問題となっています。最新の医学研究の成果を基盤として、社会とも深く連携したがん対策が求められています。新たなニーズとして、がん診療におけるゲノム医学の応用、小児がんや希少がん対策、思春期・若年成人(Adolescent and Young Adult, AYA)世代のがん対策、ライフステージに応じたがん対策などが求められています。

本学大学院では、27年度より、1)がんゲノム医療人養成医学研究コース 2)小児・AYA・希少がん専門医療人養成医学研究コース 3)包括的ライフステージサポート医療人養成医学研究コース の3つの履修コースを設置し、大学院分野を越えた横断的ながんに関連する知識・技能を教授し人材の育成を行っています。これらの分野は専門家あるいは教育リソースが少ないといわれていますが、平成24度から28年度にかけて「がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン:国際協力型 がん臨床指導者 養成拠点」事業で構築したe-learningクラウドによる授業互換教育システムを活用して、関東がんプロ拠点だけではなく全国がんプロ拠点に参加する他大学との連携することで、講義内容の充実をはかっていきます。

本学は平成28年度から、学問分野を超えて高度化・多様化する医療動向を見据えた体系的かつ実践的な大学院教育を推進するために、3つの研究領域からなる1専攻に大学院を再編しました。がん医療に携わる医療人として、最新の学術に裏づけられながらも科学を偏重することなく、がん患者の生活の質を意識したTeam Oncologyを推進できるがん医療人を養成するべく、参加大学とともに尽力したいと思います。この取り組みは、本学の教育理念である「愛と研究心を有する質の高い医師、医学者の育成」を実践することであり、その結果として、教育、研究および診療を通して社会に貢献する医科大学の使命の一端を果たして参りたいと考えております。

獨協医科大学

学長<br />
吉田 謙一郎
学長
吉田 謙一郎
生化学<br />
教授<br />
杉本 博之<br />
<コーディネーター>
生化学
教授
杉本 博之
<コーディネーター>

文部科学省における平成29年度大学教育再生戦略推進費「多様な新ニーズに対応する「がん専門医療人材(がんプロフェッショナル)」養成プラン」に筑波大学、千葉大学、群馬大学、日本医科大学、埼玉医科大学、茨城県立医療大学、群馬県立県民健康科学大学、東京慈恵会医科大学、上智大学、星薬科大学、昭和大学、お茶の水女子大学及び獨協医科大学の13大学連携による「関東がん専門医療人養成拠点」が選定されました。本学は、平成19年度から平成23年度まで群馬大学を中心とした「北関東域連携がん先進医療人材養成プラン」に、平成24年度から平成28年度まで筑波大学を中心とした「国際協力型がん臨床指導者養成拠点」に参加しておりましたが、この度新たに「関東がん専門医療人養成拠点」に携わることになり、がん対策の一助となるよう取り組んでまいります。

 さて、平成18年に「がん対策基本法」が制定され、本邦では広く、がんの克服を目指していますが、グローバル化が急速に進む医療界において、質の高いがん専門医等を養成することが求められている状況であり、本プログラムにより各大学のそれぞれの強みを融合させ、それぞれの人的・教育資源を共有しながら、今後のがん医療を担うがん専門医療人材の養成推進を図ることが期待されます。

 本学においては、がんプロを履修希望の大学院生が「がんゲノム医療」、「小児・AYA(adolescent and young adult)・希少がん」、「ライフステージがん」の3科目から選択して学べるようカリキュラムを策定いたします。各専攻分野に所属しながらがんプロを履修することになり、個人の負担は増えることになりますが、他の領域のがん医療についても学ぶことにより、領域に縛られないがんの専門医を目指すことができます。

なお、各コースを履修するにあたり、e-learningのコンテンツを利用することになります。他大学の専門家による講義を各自の都合に合わせ受講できるシステムは、学ぼうとする意欲のある者にとっては最良のツールのーつとなることでしょう。

 最後になりますが、今般筑波大学を中心とした13大学連携のもと、国際的視野を備えたがん医療に関するリーダーの養成の一翼を担うことは大変光栄であり、このことが今後、グローバルな視点での社会貢献につながるよう祈念して、挨拶にかえさせていただきます。

埼玉医科大学

学長<br />
別所 正美
学長
別所 正美
国際医療センター副院長<br />
包括的がんセンター<br />
センター長<br />
佐伯 俊昭<br />
<コーディネーター>
国際医療センター副院長
包括的がんセンター
センター長
佐伯 俊昭
<コーディネーター>

多職種がん専門家の効率よい育成を目的とした「がんプロフェショナル養成プラン(1期)」は、育成システムの改善によって大きな成果をあげ、さらにその成果をもとに、平成24年度から新たに「がんプロフェショナル養成基盤推進プラン(2期)」が実施されました。数十名の大学院生が学位を取得し、また専門医として第一線で活躍しております。このように各領域のがん専門医資格の取得と同時に、がん研究が行える社会人大学院の基盤が全国規模で整備されつつあります。この中でも埼玉医科大学が所属する関東広域多職種がん専門家チ-ム養成拠点の成果は全国のがんプロ事業の中でも高い評価を得ています。そして現在、平成29年から第3期の推進プラン「がん専門医療人材(がんプロフェッショナル)養成プラン・ 関東がん専門医療人養成拠点」事業が開始されました。

埼玉医科大学は、1期において、千葉大学、筑波大学、茨城県立医療大学と共に「関東広域多職種がん専門家チ-ム養成拠点」として、さまざまな課題に取り組みながら多くのがん専門医を育成して参りました。また2期においては、さらに群馬大学、日本医科大学、獨協医科大学、群馬県立県民健康科学大学を加えた8大学の連携による「国際協力型がん臨床指導者養成拠点」として、グロ-バル化が急速に進むがん医療において、その中心となる国際的指導者・人材の育成をして参りました。特に埼玉医科大学病院群では、国際医療センターが中心となり、国際化のためにjoint commission international(JCI)の認証を受け、国際的な基準の安全安心ながん医療の習得が可能となりました。第3期では、厚生労働省のがん対策基本計画に沿う形で、ゲノム医療、ライフスタイルに応じたがん医療に関する授業を開始しました。

本学は、地域医療に貢献できる「すぐれた臨床医の育成」を建学の理念として開設され、国際水準の医療を実践し、指導的役割を果たせる、リサ-チマインドを身につけた医療人を養成することを教育目標としております。そのための教育環境の整備にも努めており、がん、心疾患、救急医療に特化した“center of excellence”の役割を担う国際医療センターを始めとした計2,400床を有する3附属病院(大学病院、総合医療センタ-)を中心に、教育・研究・診療に活発な活動を展開しております。特に国際医療センター包括的がんセンターでは、婦人科腫瘍を筆頭に各種がんの手術件数が国内ランキングの上位を占めており、豊富な症例を背景に、がん専門医療人の育成には最適な場を提供できるものと考えております。また、医師養成にとどまらず、保健医療学部を中心に看護師、臨床検査技師、臨床工学技士、理学療法士などの養成にも注力しており、さらに保健医療学部の大学院も新設し、幅広く、より専門性の高い医療職者の養成を目指しております。

「がん専門医療人材(がんプロフェッショナル)養成プラン」の目標とする様々ながん医療の場において活躍できる専門家の養成は、本学の教育目標と一致するものであり、本学としても全学をあげて取り組んでいく所存でおります。本プロジェクトにより、多くの優れたがん医療者が輩出されますことをご期待ください。

茨城県立医療大学

学長<br />
永田 博司
学長
永田 博司
放射線技術科学科長<br />
放射線技術科学科教授<br />
門間 正彦<br />
<コーディネーター>
放射線技術科学科長
放射線技術科学科教授
門間 正彦
<コーディネーター>

 2017年度から、文部科学省の新たな補助金事業「がん専門医療人材(がんプロフェショナル)養成プラン」が始まり、過去10年にわたるがんプロ事業の成果を基に、これまでの連携大学8大学に、慈恵医科大学、昭和大学、星薬科大学、上智大学、お茶の水女子大学を加えた13大学により、「ゲノム・小児AYA希少がん・ライフステージに関する医療専門人材の育成」に取り組んでいます。
 茨城県立医療大学は、「小児・AYA・希少がんコース」及び「ライフステージコース」に参加させて頂いております。本学大学院保健医療科学研究科(博士前期課程)放射線技術科学専攻は、高度ながん医療を放射線診断、放射線治療、核医学のそれぞれの専門領域から実践できる専門性及び研究開発の能力を併せ持つ人材を養成し、医学物理教育施設としての認定を受けています。両コースは、修士の学位取得とともに、放射線診断、放射線治療及び核医学のそれぞれの専門領域で医学物理士を目指す学生の教育システムに設定されています。また、放射線技術にはさまざまな専門職(放射線治療品質管理士、検診マンモグラフィ撮影認定技師、磁気共鳴専門技術者及び核医学専門技師など)があり、その各種認定資格取得にも配慮した教育を行うとともに、社会人入学者に対応した時間割や、インターネット上に公開された講義ビデオを視聴して受講・単位取得できるe-learningを導入しています。e-learningは大学院生の教育だけではなく、活動地域における医療従事者教育にも積極的に活用することができます。「小児・AYA・希少がんコース」は、多様な新ニーズに対応するがん専門医療における希少がんおよび小児がんについて、患者が安心して適切な集学的医療を受けることができるように、医療チームのための放射線治療の基礎知識を学習します。「ライフステージコース」はライフステージによって異なる病態を適切に理解し、患者中心の医療を推進するための放射線治療の基礎知識を学習します。さらに、がんプロフェショナルは、将来活躍を目指すがんの放射線医療に関わる職にある医療従事者のための教育にも積極的に活用することができます。社会人向けに開催する講習会やe-learning等により、医学物理の専門的知識と技術を提供します。
 茨城県立医療大学は平成13年に大学院修士課程を開設し、現在は放射線技術科学専攻に医学物理士コースを設けておりますが、今後はこのコースをさらに発展させ、診療放射線技師資格を有する医学物理士を多く育てていきたいと考えております。
 最後に、本プロジェクトにより養成された臨床がん指導者がグローバル化の急速に進むがん医療において中心的役割を果たし、国内のみならず国際的にも貢献することを強く期待します。

群馬県立県民健康科学大学

学長<br />
高田 邦昭
学長
高田 邦昭
診療技術学分野 教授<br />
佐々木 浩二<br />
<コーディネーター>
診療技術学分野 教授
佐々木 浩二
<コーディネーター>

平成29年度より、文部科学省の研究拠点形成費等補助金事業である「多様な新ニーズに対応するがん専門人材(がんプロフェッショナル)養成プラン」関東がん専門人材養成拠点事業が始まりました。筑波大学を中心に千葉大学、群馬大学、日本医科大学、獨協医科大学、埼玉医科大学、茨城県立医療大学、群馬県立県民健康科学大学、東京慈恵会医科大学、上智大学、星薬科大学、昭和大学、お茶の水女子大学の13大学が相互連携しがんプロフェッショナルの養成に取り組むこととなりました。
 群馬県立県民健康科学大学は、これまでの10年間がんプロフェッショナル養成プランに参画し、多くのがん専門人材を養成してまいりました。これから5年間、本学の特色を生かした教育プログラムを構築し、がん医療の多様なニーズに対応できるがん専門人材(特に重粒子線、陽子線などを始めとした高度に複雑化する放射線治療を担う医療人[医学物理士・放射線治療専門技師等])の養成に取り組んでまいります。
 本養成プランは、がんゲノム医療、小児・AYA・希少がん治療、ライフステージに応じたがん医療の3プロジェクトに分かれていますが、本学は小児AYA・希少がん治療に対応できる医療人材養成拠点活動プロジェクトに参画し、これまで不足していた小児・AYA・希少がんに対応できる医学物理および放射線治療技術の専門技術者の養成を目指しつつ、これまで行ってきた放射線技術系の基礎教育および継続教育を行ってまいります。新しく構築されるe-learningクラウドを活用した大学院教育内容の充実、また、地域医療への貢献も念頭において活動して行きます。
 これまでのがんプロフェッショナル養成活動の経験を踏まえ、医学物理および放射線治療に関わる技術系全体を見通した総合的な展開となることを期待しております。

東京慈恵会医科大学

がんプロフェッショナル<br />
推進委員長<br />
内科学講座<br />
(腫瘍・血液内科)教授<br />
矢野 真吾<br />
<コーディネーター>
がんプロフェッショナル
推進委員長
内科学講座
(腫瘍・血液内科)教授
矢野 真吾
<コーディネーター>
外科学講座 准教授<br />
宇和川 匡<br />
<副コーディネーター>
外科学講座 准教授
宇和川 匡
<副コーディネーター>

 東京慈恵会医科大学は、筑波大学を代表校とする文部科学省がんプロフェッショナル事業「関東がん専 門医療人養成拠点」(以下、「がんプロ」という)の連携大学のひとつとして加わり、大学院医学研究科博 士課程、看護学修士課程におけるがん研究者の人材養成を推進します。がんプロでは、1がんゲノムコー ス(博士課程)、2小児・AYA・希少がんコース(博士課程)、3ライフステージがんコース(博士課程、 看護学修士課程)の 3 つのコースを設け、がん研究の大学院生を受け入れます。

コース加入の大学院生は①e-learning によるがんプロ3科目のうち1科目以上の受講、②大学院連携がんチーム医療ワークショップへの参加、の2点が必要となります。

 がんプロの e-learning では次の3科目の選択カリキュラムがあります。
・がんゲノム医療
ゲノム解析に基づきがん治療を行うための基礎知識を有した医療従事者を養成します。最新のゲノム解析手法を活用し、それらを実際に臨床応用する上で必要な知識を習得します。
・小児・AYA・希少がん
小児・AYA世代に発生する幅広い腫瘍に対応できる治療専門医を養成します。臨床的・分子生物学的データに基づく正確な診断技術と集学的治療の適切な選択ができる能力を習得します。
・ライフステージがん
全てのがんサバイバー、あらゆるライフステージのニーズに対応できるサポーティブケア(緩和医 療を含む)の提供できる人材を育成します。

 大学院連携がんチーム医療ワークショップは、昭和大学、星薬科大学、上智大学、本学の4大学院が連携し、医師、歯科医師、薬剤師、看護師、臨床心理士が参加する多職種連携の教育プログラムです。4大学院の院生が参加し、シナリオベースのディスカッション、プレゼンテーションを行います。

本学は、国立がん研究センターとの研究指導の連携を行っています。双方の自主性を尊重しつつ、がん 医学教育・研究の一層の充実を図ります。がんプロコースの大学院生は、研究テーマにより、国立がん研 究センターで研究指導を受けることがあります。

これらのように本学のがんプロでは、がん医療の新たなニーズに対応するがん専門医療人材の養成を行います。

昭和大学

学長<br />
小出 良平
学長
小出 良平
薬理学講座 教授<br />
木内 祐二<br />
<コーディネーター>
薬理学講座 教授
木内 祐二
<コーディネーター>

 医・歯・薬・保健医療学部からなる医系総合大学の昭和大学の特色を活かし、各ライフステージのがん患者に対する各領域に共通する治療・ケア・疼痛緩和の基本知識・技能・態度を修得するとともに、専門分野の知識・技能も学習し、チーム医療を基盤とするがん患者の治療・ケアを実践できる専門家を養成いたします。
 多職種が参加する「がんチーム医療ワークショップ」や領域横断的な講義・演習を通して、がん患者に対する集学的治療や在宅ケアに求められるチーム医療によるアプローチと他職種の専門性についての理解を深め、がんチーム医療の中心となる医師、歯科医師、薬剤師、看護師、作業・理学療法士を育成いたします。

星薬科大学

学長<br />
薬学研究科委員会委員長<br />
田中 隆治
学長
薬学研究科委員会委員長
田中 隆治
薬物治療学教室教授 <br />
亀井 淳三<br />
<コーディネーター><br />
 
薬物治療学教室教授 
亀井 淳三
<コーディネーター>
 

本学は、平成29年度から『多様な新ニーズに対応する「がん専門医療人材(がんプロフェッショナル)」養成プラン事業』(第3期がんプロ)に参加させていただくこととなりました。
薬学の単科大学である本学では、がんという生命を脅かされる疾患に直面している患者の苦痛を取り除くための緩和医療や終末期医療に関連した薬学研究が盛んであり、特にがん性疼痛の発症機序やオピオイド鎮痛薬によるがん性疼痛の制御機構に関する論文を多数発表しております。現在のがん診断法・治療法は日進月歩の発展を遂げており、がん治療薬の開発においても薬学の知識のみならず、医学やナノテクノロジーなどの理工学の分野にまで及ぶ幅広い知識が求められており、本学では多くの大学や研究機関と共同し、最先端の研究を実践しております。
また、高度化したがん医療を行うには、専門チームによる対応が不可欠であると考え、平成25年度から東京慈恵会医科大学・昭和大学・上智大学と連携し、がん医療分野において活躍する人材の育成を行うためのプログラムを提供しております。その中で年1回ワークショップを開催し、課題として設定したがん患者への対応を、医師、看護師、臨床心理士、そして薬剤師がチームとなってケースワークを行っております。
上記のような実績のある本学は、第3期がんプロにおいて、「包括的ライフステージサポート医療人養成医学研究コース」を担当いたしますが、がん患者のライフステージを薬学的視点で、または薬剤師という立場で、どのようにサポートできるかを中心に、e-learningのコンテンツ作成をはじめとして、他大学との連携を図りながら、がん治療、特に緩和医療分野に関連する知識を教授していく予定です。

お茶の水女子大学

学長<br />
室伏 きみ子
学長
室伏 きみ子
人間文化創成科学研究科<br />
教授<br />
三宅 秀彦<br />
<コーディネーター>
人間文化創成科学研究科
教授
三宅 秀彦
<コーディネーター>

お茶の水女子大学は、この度、筑波大学をはじめとする12大学が2017年度から取組みを進めている『多様な新ニーズに対応する「がん専門医療人材(がんプロフェッショナル)」養成プラン』に参画することとなりました。

本学は、142年にわたって、女子教育の先達として道を切り拓いて参りました。2016年度からは、それまでミッションとして掲げてきた「グローバル女性リーダーの育成」に加えて、「人が一生を通じて心身ともに健康で幸せに暮らすための研究と教育を推進する」ことを新たな目標に掲げ、教育と研究に取り組んで居ります。我が国では、人々がその生涯において、2人に1人ががんに罹患し、3人に1人ががんによって死亡するという現状があり、がん対策が喫緊の課題となっています。

本学大学院では、様々な領域における専門性を深めることは勿論ですが、同時に、分野横断的な視点に立って時代をリードし、また、豊かな感性をもって世界の未来を創出する女性たちの育成に取り組んで居ります。その中で、文部科学省・科学技術振興調整費の支援を得て、2004年に日本初の遺伝カウンセラー養成課程「遺伝カウンセリングコース」を大学院博士前期課程に、また遺伝カウンセリングの研究者と遺伝カウンセラーの指導者を養成するための「遺伝カウンセリング領域」を博士後期課程に設置し、これまで70人以上の優れた認定遺伝カウンセラーを輩出し、また、その教育・研究に当たる人材を育成して参りました。遺伝カウンセリングは、「疾患の遺伝学的関与について、その医学的影響、心理学的影響および家族への影響を人々が理解し、それに適応していくことを助けるプロセス」と定義され、遺伝カウンセラーは、遺伝医学に関する豊富な知識と高い見識、そして優れたコミュニケーション能力が要求される専門職です。 

これまでの遺伝カウンセラーは、周産期医療や小児医療におけるニーズへの対応が中心となって居りましたが、近年の家族性腫瘍に関するエビデンスの蓄積、がんゲノム医療などの進展に伴い、がんに対する遺伝カウンセリングに対しても、大きな期待が持たれるようになりました。遺伝カウンセリングが最も進んでいる米国においても、がんに関する遺伝カウンセリングを専門に行っている遺伝カウンセラーの割合が大きく伸びているという現状があります。

遺伝カウンセリングの立場から、がん対策に参画できる高度な人材の養成を目標として、関東がん専門医療人材養成拠点を担う12大学や、その他の「がん専門医療人材(がんプロフェッショナル)」養成プラン」に参加する各大学と連携し、遺伝カウンセリング教育の充実、次世代の遺伝カウンセリング体制の構築に取り組んでいく所存です。